研究に関するお知らせ

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RET融合遺伝子等の低頻度の遺伝子変化陽性肺癌の臨床病理学的、分子生物学的特徴を明らかにするための前向き観察研究について

患者様の情報の研究利用についてのお知らせ

<目的・方法>

本研究は独立行政法人国立がん研究センターが主導で行っている研究であるLC-SCRUM-Japan(Lung Cancer Genome Screening Project for Individualized Medicine in Japan:産学連携全国がんゲノムスクリーニング)の一環となるものです。患者数が少ない病気に対する有効な新規薬剤の開発は遅くなり、それを必要とする患者さんの治療機会を失わせることになります。例えば、RET融合遺伝子のような希少な遺伝子異常をもつ肺がんは全体の1~2%程度ですが、標的治療の有効性が報告されています。本研究では、患者さんの肺癌手術時の切除サンプルの遺伝子スクリーニングを行うことで標的治療の対象となりうる希少肺がんの患者さんを同定し、有効な新規薬剤の開発や、個々の患者さんの標的治療の可能性を検証することを目的としています。

本研究の実施に際し、新たに患者さまからの同意を得る場合だけでなく、2012年9月1日以降に近畿大学医学部附属病院 呼吸器外科で、診断・治療を受けられた患者様の肺がん切除検体を用いて、LC-SCRUM-Japanによる遺伝子変異解析を行います。また、診療記録から各種の診療情報(年齢・組織型・進行期・予後など)も分析させていただきます。

<プライバシーの保護に関して>

研究において利用させていただく検体は既に診断治療のために採取されたものの残りを用いるので、患者の皆様への身体的負担はありません。診療情報は、すべて日常の診療業務の中から生み出されたものであり、研究自体を目的として収集されたデータではありません。すべてのデータは、患者の皆様個人を直接特定できない匿名化情報として収集された上、厳格に保護します。この研究課題は近畿大学医学部倫理委員会による審査・承認をうけ、医学部長による実施の許可を得たものです。

もしこの研究についてのご質問等がおありの場合や自身の情報を本研究に利用することに了承できない場合は、研究責任・分担者までご質問ください。不同意となった場合でも、皆様の病院サービスご利用について不利益が生じることは、全くございませんのでご安心ください。

近畿大学医学部外科学教室 呼吸器外科部門
研究責任者:光冨徹哉
研究分担者:小林祥久
〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
TEL: 072-366-0221(内線3111)
FAX: 072-368-3382

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