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乳腺・内分泌乳腺の検査について

以下の3つの検査法が乳腺の病気を診断する時の基本検査です。

触診 医師の手で直接乳房の異常をさがします。
乳房のレントゲン
(マンモグラフィ)
板のようなもの2枚で乳房をはさんでレントゲンを撮ります。
超音波検査
(エコー検査)
ゼリー状の液体を乳房に塗って検査します。

マンモグラフィとエコー検査のいずれもが長所・短所を有しています。
例えば、乳腺の発達している若い人はマンモグラフィよりエコー検査の方が有用です。50歳を越えると逆にエコー検査よりマンモグラフィの方が診断価値が高くなります。
さらに、しこりが悪性、良性を診断する精密な検査として細胞検査、組織検査があります。

細胞検査
超音波検査で確実にしこりをとらえながら、細い針をしこりに確実に刺入し、しこりから細胞を採取します。そして得られた細胞が悪性か否かを調べます。
組織検査
細胞検査で異常が認められなかったが、しかしながら尚悪性の疑いを否定しきれない患者さんに行う検査です。以下の2つの検査法があります。
マンモトーム検査
直径3-5mmの針を悪性を疑われる部位(しこり)にレントゲンもしくは超音波で誘導しながら生検針を刺し、しこりの一部を切り取り、しこりが良性か悪性かを病理専門医により調べます。傷跡はほとんど残りません。
外科切除
悪性が疑われるしこりをすべて摘出し、しこりが良性か悪性かを顕微鏡で調べます。しかしメスで切り取ることから、手術創は残ります。

われわれ乳腺内分泌グループでは、組織診断が必要な場合には乳房の美容を考えて傷跡が目立たないマンモトーム検査を優先しています。
以上の検査にて、乳癌と診断もしくは乳癌を疑われた場合、以下の検査を行います。

乳腺造影CT
われわれ乳腺内分泌グループでは、放射線科の協力のもと乳腺造影CT(マルチスライスCT検査)を行っています。この検査で乳房内でのがんの広がりを描出し、しこりの大きさを正確に把握し、手術を行う際の術式を決めています。また手術前の説明の際に、マルチスライスCT画像を見ていただきながら手術方法を説明し、術後の温存乳房の形をイメージしていただいています。
乳腺造影MRI
乳腺造影CTのみでは評価が困難な症例の、診断および治療法の決定のためMRIも導入し病変の評価を行っています。
マンモトーム検査・外科切除(摘出生検)の違いについて
近畿大学付属病院 外科の乳腺グループでは組織診が必要な場合には乳房の美容を考えて、なるべく傷跡が目立たないマンモトーム検査を行っています。
マンモトーム検査 傷跡はほとんど残りません。
外科的切除 外科的切除では疑わしい組織をすべて取り出すため、手術創が残ります。

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