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乳腺・内分泌甲状腺・副腎疾患

私たちは甲状腺、副甲状腺、副腎などのホルモンを産生している臓器にできる病気(内分泌疾患)を専門的に治療する内分泌外科チームです。一口に内分泌疾患といってもいろいろな疾患が含まれています。このホームページでは個々の臓器別に内分泌外科が主に治療する疾患について解りやすく述べたいと思います。

甲状腺疾患
甲状腺は前頸部の下方にある、重さにして15-20g程度の内分泌臓器です。臨床の現場において甲状腺の病気を持つ患者さんは思いのほか多くみられます。多くの甲状腺疾患は患者さんが痛みや不快感を訴えることがないため見過ごされてきてしまっています。内分泌外科医が対象とする疾患は甲状腺にしこりを形成する悪性の甲状腺癌と良性の甲状腺腫です。甲状腺癌の発生頻度は1000人当たり1人程度です。一般に予後は良好で、甲状腺癌の治療成績は完治する可能性が高い癌と考えられています。若年者から高齢者まで幅広く認められる癌で、なかでも女性に多く見られます。治療は原則的には手術が行われます。女性患者が多いことから根治性だけでなく美容的な配慮もなされた完成度の高い手術が求められます。いわゆる専門家の腕の見せ所の手術となります。われわれ内分泌外科チームは手術創が極力目立たない内視鏡を使った鏡視下手術を行っています。良性疾患の甲状腺腫に対しては、しこりの大きさが許す限り積極的にこの鏡視下手術を行っています。癌や腺腫以外にも内科的治療に難渋している、あるいは甲状腺の腫れが非常に大きく美容上問題となるようなバセドウ病が内分泌外科の治療対象です。
副甲状腺疾患
副甲状腺(上皮小体)は甲状腺近傍にある米粒の2-3倍程度の大きさの小さな臓器で、カルシウムの調節に大事な役目を果たすホルモンを分泌しています。したがって副甲状腺の病気は副甲状腺ホルモンの過不足によってもたらされる病気です。これらの中でも内分泌外科が対象とする疾患は副甲状腺ホルモンが過剰となり、それが原因で高カルシウム血症となっている原発性副甲状腺機能亢進症の患者さんです。高カルシウム血症に基づく症状は情緒不安定、記憶障害、傾眠などの中枢神経症状、潰瘍、便秘などの消化器症状、多飲・多尿、尿路結石などの尿路系症状、筋力低下、骨折などの筋骨格系症状、食思不振、易疲労感、倦怠感などの一般症状などです。原発性副甲状腺機能亢進症の治療の第一選択は手術です。人口10万人あたり年間5人程度ですが、一般検査で高カルシウム血症と言われた時には一度内分泌内科や内分泌外科の専門家に相談なさってください。
副腎疾患
副腎は腎臓に接するようにして背中(後腹膜腔)の方に存在します。大きさは3-5 cm程度で重さは5 gr程度です。副腎皮質ホルモン(鉱質コルチコイド、糖質コルチコイド、性ホルモン)と副腎髄質ホルモン(アドレナリンやノルアドレナリン)が分泌されます。内分泌外科が手術対象とする疾患は鉱質コルチコイドや糖質コルチコイドの副腎皮質ホルモン、またアドレナリンやノルアドレナリンの副腎髄質ホルモンが"できもの"によって過剰に分泌される病気です。過剰に産生されるホルモンの種類によって発現する症状はきわめて多彩であって、なかには高血圧、高血糖、肥満、動悸、けいれんなど日常に聞こえる症候が前面に出る症例も多く存在します。内分泌内科医と共同で検査を行い手術が必要な"できもの"の場合には、多くの症例で内視鏡下で副腎手術がなされています。その結果傷跡も小さく、手術後の回復も早く良好なQuality of lifeが得られています。

内分泌学は急速に進歩をとげ、外科的手術が必要な疾患は決して少なくないことが解ってきました。患者さんも医師も気づかづに放置されている場合があります。これらの疾患を見逃さないためにも内分泌専門医にご相談下さい。

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