一般の方へ 診療案内

ホームへ戻る

小児外科腸回転異常

腸回転異常

腸管は発生の過程で上腸間膜動脈という血管を中心に回転し(反時計方向270度)、固定が行われます。正常の場合には十二指腸はお腹の後ろ側に固定されて左へと走り、空腸は左上腹部から始まります。小腸の終わりの回盲部は右下腹部にあり、ここから大腸が始まっています。

この回転・固定に異常があるものが腸回転異常症です。腸回転異常症で大きな問題となるのは捻転(中腸軸捻転)です。腸回転異常症では小腸の根元の腸間膜が細く捻れやすくなっている型があります。捻転を起こすと血管も捻れその部分の腸管は血行障害から壊死となってしまいますので緊急手術治療が必要です。

症状は腹部膨満、嘔吐(胆汁性)、血便などがみられますが特に血便は捻転を疑う徴候ですので注意が必要です。捻転以外でも異常な靭帯によって腸管が圧迫され通過障害をきたす場合があり、これも手術が必要です。

手術ではまず捻転があれば整復し腸管の傷み具合をみます。壊死腸管は切除が必要で、腸管大量切除となる場合があります。壊死している腸があまりにも長いときには捻転を戻した後、1-2日後にもう一度お腹を開けて手術をするということもあります。

腸管を圧迫している異常な靭帯は切離し、さらに将来捻転をおこさないように腸間膜の根元をはがして拡げます。また、虫垂が正常の位置にないため、将来虫垂炎を発症した時に診断治療が難しくなるので予防的に虫垂切除も行います。

このページの最上部へ戻る