一般の方へ 診療案内

ホームへ戻る

食道・胃・十二指腸術後補助ニボルマブ療法

欧米を中心にStageII/IIIの食道癌に術前化学放射線療法+根治切除を行い、術後補助療法として、ニボルマブ(オプジーボ™)療法を行ったところ、無病生存期間は、ニボルマブ群で 22カ月、プラセボ群で 11カ月、ニボルマブ群は有意に生存期間延長を示しました。この結果をもとに日本では2021年11月にニボルマブは術前補助療法後に対する術後補助療法として追加承認されました。保険治療として再発予防にこの治療を受けることができます。(2021, Kelly, N Engl J Med, CheckMate 577試験)
ただし、日本の標準治療は術前化学療法+手術であり、治療成績も欧米に比べると生存率も高く、日本においての術前化学療法+手術後のニボルマブ療法には論拠はまだ無いのが現状です。

治療方法

ニボルマブを30分間かけて点滴投与します。投与日と休薬期間を合わせた14日間(240mg)又は28日間(480mg)を1コースとして、投与を繰り返します。この治療を約12か月行い、以後は経過観察を行います。

副作用

主な免疫学的有害事象は、皮膚(24%)、内分泌(17%)、消化器(17%)、肝臓(9%)、肺(4%)、腎(1%)。重篤な有害事象割合は8%、治療中止割合は9%。 (CheckMate 577試験から副作用報告)

可能性のある重大な副作用

間質性肺疾患、重症筋無力症、筋炎、大腸炎、1型糖尿病、肝炎、甲状腺機能障害、神経障害、腎障害、副腎機能不全など

このページの最上部へ戻る