食道・胃・十二指腸手術の方法 ~開腹胃切除、腹腔鏡下胃切除、ロボット(ダヴィンチ)胃切除~
手術のアプローチ方法
- 開腹胃切除:みぞおちからお臍あたりまで開腹します。主に漿膜(胃壁の外を包む膜)にまで胃がんが浸潤(深く進行)している場合やリンパ節が大きく腫れているときに行います。
- 腹腔鏡下胃切除:1-2cmの小さな傷が4か所とお臍かみぞおちに2-4cm程度の傷がつきます。早期胃がんや漿膜(胃壁の外)まで進んでいない時に行います。
- ロボット(ダヴィンチ)胃切除:ダヴィンチというロボットを使って手術を行います。体の傷は腹腔鏡と同じ傷で手術を行います。(詳しくは「さらに詳しい胃がんのお話」の最後の項をご覧ください。)
切除範囲からみた胃切除
胃がんの場所や大きさ、進行の程度によって胃の切除範囲が決まってきます。
- 幽門側胃切除術:胃の幽門(出口)側を3分の2切除します。
- 胃全摘術:胃を全部切除します。
- 噴門側胃切除術:胃の噴門(入口)側を2分の1切除します。
- 幽門保存胃切除術:幽門を残して2分の1切除します。