肝臓・胆道・膵臓:臨床研究について臨床研究:家族性膵癌に対する術後補助化学療法の効果について
研究に関する情報公開
<人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針>に基づき,研究の実施について情報を公開します。
研究課題名
家族性膵癌患者に対する術後補助化学療法の効果
研究機関・施設研究責任者名
近畿大学医学部 外科学教室 肝胆膵部門 (施設研究責任者)主任教授 松本 逸平
研究期間
承認日~令和8(西暦2026)年3月31日
研究の目的と意義
家族性膵癌家系は、第一度近親(親、兄弟姉妹、子)の関係にある2人以上の膵癌患者を有する家系と定義され、第一度近親者に膵癌の家族歴を有する膵癌患者さんは家族性膵癌に該当します。
本研究の目的は、多施設より家族性膵癌患者さんのデータを集積することで、家族性膵癌患者に対する術後補助化学療法の意義を明らかにすることです。本研究の結果により、家族性膵癌患者に特化した治療戦略を選択できる可能性があります。
利用する試料・情報の項目
診療記録・検査データより、第一度近親者のいずれ(親、兄弟姉妹、子)が膵癌であったか、第一度近親者の膵癌罹患者数、年齢、性別、診療録、画像検査結果、病理結果、血液検査結果、など
対象となる方
2013年1月から2019年12月までの間に、術前化学療法を行わず、初回の膵癌外科切除(肉眼的根治切除)が行われ、術後補助化学療法が実施された患者さん
研究の方法
一般社団法人日本肝胆膵オンコロジーネットワークJapan Oncology Network in Hepatobiliary and pancreas (JON-HBP)の参加施設で、本研究への参加に同意した施設の患者さんの診療記録・検査データを解析する。
外部への試料・情報の提供の方法
データセンターへのデータの提供は,特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。患者さん等の情報(氏名やIDなどの個人情報)は数字や記号などコードを付して対応表を作成し,患者さん等個人と結びつかない状態で取り扱われます。対応表は適切に管理し,当院外へ提供することはありません。
情報提供を希望されない患者さん、もしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
研究組織
本研究は日本肝胆膵オンコロジーネットワーク(JON-HBP)による多機関共同後ろ向き観察研究です。
JON-HBP ホームページ https://jon-hbp.org
お問い合わせ窓口
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
近畿大学医学部 外科教室 肝胆膵部門 主任教授 松本 逸平
住所: 大阪狭山市大野東377-2
電話: 072-366-0221(代)
研究代表者 日本大学医学部附属板橋病院 消化器外科 岡村 行泰