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肺・胸部原発性肺癌

2016年は原発性肺癌の手術治療は170例でした。170例中肺葉切除は137例でした。

※肺癌に対する手術術式内訳(2012年1月?2012年12月)

肺全摘術 肺葉切除術 気管支形成術 区域切除他
1例 105例 1例 23例

「がん(癌)」とは何なのか?

体の中の正常な細胞は秩序正しく細胞分裂をくり返し古い細胞は取り除かれ、新しい細胞に置き換える新陳代謝を行っています。しかし正常な細胞が変異を起し異常な細胞になると、正常な細胞分裂を無視し無秩序に細胞が増殖し異常な塊となります、この異常な細胞の塊りが「がん(癌)」です。がん細胞は周辺の臓器に食い込んだり(浸潤)血液やリンパの流れに乗って他の臓器(正常な臓器や組織)に転移することがあります。浸潤したり転移した臓器でその臓器の働きを障害してしまいます。

肺がんは肺の細胞から発生したがんのことをいい、「原発性肺がん」といいます。これに対して他の臓器に発生したがんが肺に転移し増殖した場合は「転移性肺腫瘍」と呼び、原発性肺がんと区別しています。

原発性肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんの二つに大別されています。この二つの肺癌は細胞の性質や悪性度等が異なり、有効な薬剤や治療方法を選択する必要があります。非小細胞肺がんは更に腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん等の組織型に分けられています。肺がんの症状としては咳や痰、場合によっては血痰、胸の痛みなどがあります。しかし、肺がんの多くは健康診断や病院でたまたま胸のレントゲン検査を受けた時に異常な影としてみつかることが多いのです。

肺・気管・気管支・肺胞の構造と役割

肺がんのことを説明する前にまず、私達が生きていくために呼吸している肺自身の事に少しふれてみます。

肺は肋骨で囲まれた胸腔という空間のなかにあり胸膜という薄い膜で覆われたスポンジのような臓器です、また膨らんだり縮んだりする風船の様でもあります。私達が鼻や口から吸い込んだ空気は気管・気管支を通り左右の肺に届き呼吸(換気)をしています。

左右の肺は右肺:左肺=55:45と右肺は左肺より少し大きくなっています。そして右肺も左肺もそれぞれ葉(よう)と呼ばれる部分に分かれています。

右肺は3つの葉(上葉・中葉・下葉)、左肺は2つの葉(上葉・下葉)に分かれています。その各々の大きさ(容積)は、大体右肺上葉20%、中葉10%、下葉25%、左肺上葉25%、下葉20%です。更に各肺葉は小さな区域と呼ぶ領域に分かれており、全部で右肺は10個、左肺は9個の区域で構成されています。この肺葉と肺区域は肺を切除したあと残る肺の容量を予測したり、実際の手術で切除する部分を決定するのに重要な構造となっています。

肺は呼吸という仕事をしています。息を吸うと肺は空気中の酸素を取り込み、息を吐くと肺は体の細胞の廃棄物である二酸化炭素を排出します。この酸素と二酸化炭素の交換は、肺の肺胞(はいほう)という0.1mmの小さな袋状の小部屋で行われています。肺胞はだいたい3億個位ありますが年齢とともに壊れ減少していきます。

肺胞への入り口である鼻や口から吸った空気は喉から気管へ流れていきます。気管は胸の中央で二股に分かれ気管支と名称が変わり左右の肺に空気を送り込んでいます。気管支を通った空気は肺の中で木の根のように枝分かれし徐々に細くなる気管支・細気管支を通り最後に肺胞に達します。つまり気管、気管支は空気の通り道で、人にとって必要な酸素は肺胞で吸収するという構造になっています。しかし、この気管から肺胞に至る気道は空気の通り道だけでなく、粘液を分泌し、ほこりや細菌を捕らえ、痰となって排出するという大事な役割も果たしています。

さらに詳しく肺癌について

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