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小児外科胸郭変形(漏斗胸)

胸郭変形(漏斗胸)

漏斗胸とは、前胸部の中央が陥凹している病気のことです。胸の形が変形する病気の中では最も多いものです。反対に突出しているものを鳩胸といいます。

乳児期から成人まであらゆる年齢層でみられます。症状としては前胸部の陥凹が最も明らかなものですが、喘息がある、風邪を引きやすいとか食事が進まないなどの症状がみられることもあります。しかし胸部の陥凹以外に特に全く問題がない場合も多く存在します。この病気のお子様の中には、胸の変形のために、精神的に落ち込んでしまう方もおられます。

従来治療法として肋軟骨を切除して背中側に陥凹した胸骨を持ち上げるRavitch法という手術法を用いていましたが、この方法では前胸部に大きな傷跡が残ること、充分なだけ胸骨を持ち上げることが難しいことなどのため、現在では用いていません。

私たちは現在Nuss法という手術方法を用いています。この方法では側胸部に小切開を置き、胸腔鏡下にチタンまたはステンレスの金属のプレートを挿入し、これで陥凹した胸骨を持ち上げる様に固定します。この金属プレートは10歳以下のお子様では2年後に、それ以上の年齢の場合には3年後に抜去します。

手術の適応年齢は3歳以上としていますが、骨の柔らかさ、術後の痛みの程度、プレートの留置期間などを考慮すると、小学校入学前後が最も適当と考えています。術後の合併症としては、金属プレートのずれが最も多いものですが、これに対して私たちはプレートを固定する方法を考案し、プレートのずれはみられなくなっています。

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